43歳で舞台に上がってわかること ~初めてのピアノの発表会~

 

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来週は自分史上初のピアノの発表会に出演の予定。

ここ2週間ぐらい追い込みで練習しているのですが、全然上達しない💦

それどころか、悪くなっているようにさえ思えてくる。

 

同時進行で資格試験もあって、そっちの勉強もかなりギリギリだったから、

ギリギリ×2を抱えてかなり余裕がない状態。

時間を見つけてはピアノを弾くけれど、思うような演奏ができず、

その焦りから体が全然動かなくて、また弾けない、また焦る、の繰り返し。

 

自分の演奏をビデオしてみたり、YouTubeでテクニックを調べたり、

瞑想で気持ちを落ち着けたりしても全然よくならないし、気持ちも軽くならない。

気持ちに余裕がなさすぎて、これまでのピアノの先生が総動員で私を慰めるという夢まで見る始末。

腕も指もこわばって、今まで弾けていた箇所も思うように弾けないし、

もともと不確かだった箇所はより弾けなくなるしで、

こんなに自分の身体が、心の影響により自由にならない経験は初めてで、

かなり戸惑っている。

 

そして今日は資格試験会場からリハーサルへ直行というスケジュールだった。

朝、試験会場に向かいながら、なんでこんなに身体がこわばるくらいの気持ちなんだろうと客観的に自分の状態を言語化して観察してみた。

 

不安の種

・うまく弾けない自分が嫌

・演奏が止まってしまうのが恥ずかしい

・中学の合唱の伴奏中に止まってしまったトラウマがあり、そんな大きな失敗をしたらどうしよう

・みんなに上手と思われたいのに思われない

 

といういう風に言語化して突き詰めていくと、本来持っている自分の力より、もっともっと、多分10倍くらい大きなものに見せようとしている自分がいて、それが焦りの原因だと気が付いた。

自分の理想的な演奏を追い求めて、それができない自分に焦りを感じていることも発見。

 

でもでも、練習ですらその理想形を完成させることができていなければ、

本番で弾けるわけはない。

だから、本番でも練習と同じくらいのレベルでそこそこ弾ければオッケーで、

そのくらいならできるのではないか、

 

と思い直すことができた。

 

そして、試験が終わってリハーサル会場に向かい、演奏すると、

私としてはいつも通り、何回かつっかえをしながらも、弾き終えることができた。

ハイ、いつも通りな感じで。

気持ちの切り替えができたことにほっとする。

 

先生からすると、あまり納得いかない出来のようだったけれど、

私の力がそうなんだからそれは仕方がないことで…

 

リハーサル後に先生から

「あんまり落ち込まなくて大丈夫です」とLINEをもらったけれど、

私、そんなに落ち込んでないです(笑)

 

今「発表会に出なくていいです」と言われたら、安堵感しかないと思うけれど、

あと1週間、自分の状態を言語化しながら、ピアノを練習していこうと思う。

どこまで行けるかな~~。