娘が中学受験コースを辞めた件

娘が中学受験コースを辞めたワケ

 

娘が小3の時、中学受験科の塾に行きました。

 

きっかけ

娘は公立小学校で、私から見ると正直、宿題が足りないとずっと感じていた。

毎日音読と漢字と算数のプリント1枚。

算数は基本的な計算だけで、応用問題はなし。

 

だから、私が用意するドリルは、まじめに取り組まないから、

塾に入って課題をたくさんもらったら、もっと成績が伸びるんじゃないかなと思ったのがきっかけ。

 

で、たまたま通りかかった進学塾の前にパンフレットがあって、

小学3年のうちは月5000円で通えると書いてあった。

これならお試しでやってみてもいいんじゃない?と思って、中学受験コースに入った。

 

あ、でも今思いおこすと、ママ友が当たり前に塾に通わせたり、英語を習わせたりしているという話を、ちょっと焦ってたから。うちも何かさせなければ、と思っていた。

焦りがなければ、パンフレットを手に取ったりしなかったと思う。

 

塾に入ってからのこと

体験の時点で、娘が嫌だといったら行かせないつもりだった。これは本当。

どうかなーと思っていたけど、予想外に本人は行く気になり、

夏期講習を経て8月に正式に申し込んだ。

 

最初は楽しく勉強していたけど、だんだん宿題も負担になってきて、

行きたくないと言い始めた。

宿題が難しくて、泣いたりしていた。

私も教えるけど、どう教えていいかわからず、わからないという娘に向かって

「なんでわからないの!」って怒ってた。

塾の先生はよく相談にのってくれた。

親は教えなくていいと言われた。

むしろ教えてほしくないみたい。

それはそうだ、違うやり方を教えるかもしれなし、

そもそも教えるというより恐怖を与えることしかできないから。

 

家で宿題をやると時間も無限にかかるし、私も感情的になってしまうから、

宿題は塾の授業の後に居残りで終わらせることにした。

他の生徒も同じように居残って勉強していて、その時間だけで宿題が終わるから、

娘も少し楽になったし、私も気持ちが落ち着いた。

 

学習内容は、中学受験コースだけあって、とても難しかった。

私もこんな難しいのやってるんだと驚いた。

よく大手塾の中吊り広告にあるような問題。

ただ計算するだけではなく、小知恵使わないと解けないタイプのやつ。

 

徐々に居残りで宿題するのも嫌だと言い始めて、家でできるならいいと言ったんだけど、

やっぱりわかならくて泣いてた。

娘はわからない自分をすごく責めていた。

先生に「難しくてついていけません」と相談したら、

「今はわからなくて当たり前。

時間を決めて解いてみてわからなかったら答えを見る。

答えの解説を読んで理解できればそれでいい」と言われた。

娘にそう言ったけど、毎週毎週わからない問題を解かないといけない。

どんどん自己肯定感が下がっていった。

 

泣きながら宿題やる

⇒私「もう辞めよう。宿題やらなくていい」と言う

⇒翌日、娘「お母さん私、塾がんばる」と言ってまたがんばる

 

そのサイクル何回繰り返したかな。

もう同じこと何回も言いたくないし、娘にひどい言葉言わなくていいように、

最後には学年末までやりきることに私が決めた。

 

ことわざを覚えるための参考書を探していたら、

メルカリで手作りのことわざカードを販売してる人がいた。

確かに市販のでは、ちょうどいいのが見つからなくて、

私もその手作りのカードを買った。

体を使ったことわざや、慣用句、四字熟語などを中学受験対策に作っていて、

完成度は高かった。

中学受験をするには、親もこんなにがんばらないといけないのかと思った。

 

そして学年末の1月(2月からの次の学年の学習内容に入るから)、退会した。

休学も薦められたけど、それは問題解決を先延ばしにしているだけだと思ったから、

退会した。

 

感じたこと

一度始めてしまうと、そこから抜け出るのもまた体力を使うということ。

子どもは、できなくてもがんばってしまうこと

そして消耗してしまうこともあること。

塾って最初にまとめて教材費や模擬試験の代金を払わないといけないから、

途中で辞めにくい仕組みになっているから注意。

親はもったいないって思ってしまうから。

娘の月謝も、授業料はひと月5000円だけど、

施設費やら毎月1回のテスト代やらでひと月に1万円くらいかかってた。

塾の先生はとても熱心で、こちらの悩みもよく聞いてくれて、

解決策を見つけようと考えてくれた。

塾の先生には感謝しかない。

でも本音をいうと、先生もキャパオーバーな感じで、

きめ細やかに対応できる余裕はなさそうだった。

 

中学受験、自分でがんばれる子は挑戦したらいいと思う。

実際に自分で時間決めて勉強できる子もいたから。

 

もし子どもに中学受験のための塾に入れるか迷っている人がいたら、

退路まで考えておいた方がいいとアドバイスするかな。

やってみないとわからないから、そのまま子どもが進んでくれればラッキーだし、

ダメでもそれを受け入れられるように。

無理してやることではなかったなと強く思う。

 

そして成功した人の体験も読んでみるといいし、

うちみたいにうまくいかなかった例もあるから、

どっちの場合も想定しておくといいんじゃないかなと思う。

 

Twitterを見ると、がんばっている子どもや親御さんのつぶやきいっぱい見つかるけど、

うちはそうじゃなかったよ。

うまくいく人ばかりじゃないから、大丈夫。

 

いつでも子どもが笑顔でいられますように。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

 

#中学受験コース失敗 #中学受験挫折